遮熱の効果・試験
真夏の屋外にて実証実験
- 静岡大学工学部 中山 顕教授(熱工学専門)
- 静岡大学工学部教授。
PhD(1981年、米国イリノイ大学博士課程修了)
熱工学の専門で、著書「熱流体力学(共立出版)」他多数
Journal of Porous Mediaをはじめ多くの国際論文集の編集委員を務める。
- 【実証実験概要】
- 静岡大学工学部 中山 顕教授(熱工学専門)に、住宅を想定した瓦葺きの同じ大きさの建物を2つ用意し、一つには瓦の真下にサーモバリアを施工し、真夏の炎天下の中それぞれの建物の温度を1週間測定しました。
- 【試験結果】
熱貫流率測定
※1 岐阜県の政策や地域の要望に応じた研究開発や、新製品・新技術の開発あるいは品質の向上などに関する研究を、企業から依頼を受けて実施する。JIS規格やISO規格に準拠した試験も行い、モノづくりに係わる技術領域を包含した生活関連産業を支援する研究機関。
※2 日本工業規格A1420-1999(住宅用断熱材及び構成材の断熱性能試験方法)に定める測定方法によるもの。この規格は主として、壁、屋根、天井、床などの建築用構成材の断熱性能としての熱貫流率、熱抵抗など熱の伝わりやすさの値を、保護熱箱法及び校正熱箱法によって測定する。
- 【試験内容】
- 外壁に見立てた試験体に向けてヒーターを当て、発泡スチロールで周囲を囲んで熱を外部に逃がさないようにします。
それぞれの試験体を通過する熱量を測定し、熱貫流率と熱抵抗値を求めました。
- 【試験結果】
- サーモバリアS ダブル遮熱工法の熱抵抗値がグラスウール(10kg)130mm相当の結果がでました!
この試験から、たった数mmのサーモバリアが、厚さ十数mmの他の断熱材と同等もしくはそれ以上の高い断熱効果を発揮すると証明できました。
サーモバリア スリム(0.2mm) |
サーモバリアS(4㎜) | サーモバリアW(8mm) | ダブル遮熱工法 サーモバリアS (4mm+4mm) |
A社製 フェノールフォーム 断熱材40mm |
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熱貫流率 [W/㎡・K] |
0.60 | 0.64 | 0.66 | 0.36 | 0.48 |
熱抵抗値 [㎡・K/W] |
1.68 | 1.56 | 1.53 | 2.75 | 2.09 |
グラスウール(10kg) にすると |
80mm | 75mm | 73mm | 130mm | 100mm |