新工法(特許申請)の発表
3年ほど前から、社内にて検討しておりました「新工法」の発表と市場の反応をみるために、平成27年7月に開催されました「第1回 猛暑対策展」にブース出展いたしました。
工法名は「サーモバリア遮断熱工法」と言います。(特許申請中)
新工法の開発のきっかけは、既存の工場や店舗の屋根に遮熱施工をしてほしいというご要望を多く頂いたことからでした。従来の遮熱シートは、建物の内側から施工する工法になるため、天井面に遮熱シートを貼るには足場が必要になります。
ところが既存の店舗や工場は営業しているため、足場を組むことは現実的に無理なことで、結局遮熱施工をあきらめるほかありませんでした。そこで発想を変えて室内側からではなく屋外側から施工すれば足場は不要になり、営業に支障もなく施工できるのではと考えました。
それからシートの取付け方法をはじめ、従来のシートの強度では台風などの風に耐えれないことから新しいシートの開発も行いました。日本総合建築試験所に耐風圧試験を行っていただいた結果、建物高さ16mの屋根で風速40mまでは耐えることが分かりました。雪の荷重に対しては、積雪1mは問題ありません。(おそらくあと数十センチは問題なさそうです)
*飛び火認定も取得済みです。
初めは夏の暑さ対策がきっかけでしたが、静岡大学の中山教授の助言で、シートで屋根面を覆うことで空気層ができあがり、この空気層が断熱効果をもたらすことが分かりました。実際に静岡大学の中山教授に依頼して、夏と冬に測定用の建物を使って効果検証を行っていただきました。
結果は、夏場の節電効果が29%、冬場は30%という驚きの結果となり、夏も冬も効果が出る新工法に大きな期待を寄せているところです。
今後の予定としては、来年から販売活動に入ろうと考えております。
「サーモバリア遮断熱工法」を今後ともよろしくお願いいたします。