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寝苦しいと感じる原因とは?寝苦しさを感じる理由と、早速できる「6つの対策」

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寝苦しいと感じる原因とは?寝苦しさを感じる理由と、早速できる「6つの対策」

夏の暑い時期は、暑さで寝苦しさを感じてしまい、睡眠が思うように取れないということもあるでしょう。寝つきが悪くなり、睡眠の質が低下すると、翌日のパフォーマンスに影響を及ぼすことも……。睡眠の質を上げるためにも、寝苦しさを防ぐ対策は欠かせません。

本記事では、夏の暑さが睡眠に悪影響を及ぼす理由を踏まえた上で、寝苦しさの改善に役立つ対策を紹介します。今夜からでも簡単に試せる方法も紹介しますので、寝苦しさを感じたらぜひ試してみてください。

暑さで寝苦しさを感じる原因とは

室内が暑いと、寝苦しさを感じてしまうことも多く、なかなか寝付けないものですよね。では、なぜ室内が暑いと、寝苦しさを感じるのでしょうか?まずは、人が暑さで寝苦しさを感じる理由について、具体的に紹介します。

  • 寝室の温度が高く、深部体温が下がりづらい
  • 床の空隙率が低い「合板フローリング」を使用している

寝室の温度が高く、深部体温が下がりづらい

人間の眠気は、体の「深部体温」が低下する時に訪れます。深部体温とは、脳・臓器など体の内部の温度です。夜になると、体の末端(手・足など)から放熱して深部体温が下がり、眠気が高まります。

画像引用:寝苦しい熱帯夜もこれでぐっすり!睡眠のプロが教える暑い夜の快眠テクニック(パナソニック)

ところが夏の暑い時期は、室温の高さから深部体温が低下しづらいため、寝苦しさを感じてしまいがち。寝苦しさを防ぐには、深部体温を下げるために、エアコン温度を下げるなどして、適切な室温管理を行うことが大切です。

床の空隙率が低い「合板フローリング」を使用している

床住宅で多く使われている合板フローリングは空隙率が低く、断熱性が弱い性質をもっています。空隙率とは、空気が入る隙間の割合のことです。空隙率が高いと、空気を含む量が増えるため、断熱性能が高まります。合板フローリングは空気層が少ないため、床下からの熱の影響を受けてしまいがち。

そのような理由から、フローリングの上に布団を敷いている場合、床下から伝わる熱によって寝苦しさを感じることもあるはずです。フローリングの上に布団を敷いている方は、床の暑さ対策を行うことが大切です。

暑さで寝苦しさを感じた時の対策(個人)

暑さによる寝苦しさは、個人でも対策が可能です。ここでは、個人で対策が可能な「暑さが原因で引き起こされる、寝苦しさを和らげる対策」について紹介します。

  • 接触冷感機能のある寝具を選ぶ
  • 室温調整を徹底する
  • 就寝1時間前に、入浴を済ませておく
  • 寝る前に、冷たいタオルを手首・首に当てる

接触冷感機能のある寝具を選ぶ

接触冷感素材を使用した寝具を利用することで、寝苦しい時期も快適に過ごせます。接触冷感とは、触れると冷たさを感じる効果のことです。接触冷感素材とは「接触冷感機能」を持つ素材のことで、夏用の寝具などで多く用いられています。

接触冷感素材が施された寝具の種類は、主に以下のとおりです。

  • 冷感シーツ(冷感敷きパッド)……敷布団の上に置いて利用するシーツのこと。生地の表面に、冷たさを感じられる素材が加工されている。
  • 冷感枕カバー……冷感素材が施された、枕カバーのこと。

冷感機能のある寝具を取り入れることで、体の熱が布団に吸収され、体感温度を下げられます。接触冷感の寝具を選ぶ際には、「Q-MAX」の数値をきちんと確認することが大切です。

Q-max値とは、寝具のひんやり指数を表す値のこと。生地に触れた時の、熱移動量を数値化したものです。接触冷感素材は、主に「Q-MAX0.2W/cm2以上」の商品であり、数値が高いほど冷感効果がアップします。

参考記事:寝苦しい夜の快眠対策は?エアコン使用時のポイント、夏におすすめの寝具も紹介(アイリスオーヤマ)

室温調整を徹底する

エアコン室温が29℃を超えた場合、接触冷感素材を使用した寝具を使用しても、思うような効果が得られないかもしれません。室温が高いと、深部体温が低下せず、寝苦しさを感じる可能性が高いです。寝苦しさを感じた時は、深部体温を下げるために、室温を下げることも大切なポイントです。寝室の温度は、27~28℃程度を目安に設定すると、快適な眠りにつくことができます。

エアコンは一晩中つけたままでも問題ありませんが、冷え性の方だと体が冷えすぎてしまう恐れもありますよね……。冷え性の方が寝苦しさを感じた時は、常時エアコンをつけるよりも、タイマーを設定する方法がおすすめです。

少し寒さを感じる室温の方が「深部体温」が下がるので、目安としては就寝1時間前にエアコンの温度を25℃位に設定し、就寝時には28〜29℃にして、1〜3時間でタイマーが切れるようにセットしておくといいでしょう。

就寝1時間前に、入浴を済ませておく

睡眠に欠かせない深部体温には、温めると下げようとする「反動」の性質があります。深部体温をスムーズに下げるには、反動作用を利用する方法がおすすめです。深部体温を下げるには、睡眠の1時間前に、温かいお風呂に入浴するのもひとつの手段です。

ぐっすり眠りたいなら、就寝の1時間ほど前に軽く入浴して、一度体を温めておくといいでしょう。体を温めておくことで、一度高まった体温を低下させようとする働きが起こり、自然と深部体温が下がっていきます。深部体温が下がれば、就寝に合わせて眠気も訪れることでしょう。

寝る前に、冷たいタオルを手首・首に当てる

画像引用:手首に巻く保冷剤タオルアームハンカチ(tomoyosi)

暑さによる寝苦しさを感じた時は、体感温度を下げる対策を行うことで解消できます。体感温度を下げたい時は、冷たいタオルを手先・足先などの末端部分に当ててみましょう。

体の末端部分には、動脈と静脈を結ぶ「AVA=動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)」という血管にあり、体温調整の役割を担っています。AVAに流れる血液の量は、毛細血管を流れる血液の1万倍ほど多いため、手のひら・足の裏といった末端部分を冷やすことで、効率よく体を冷やすことが可能です。

体の末端部分の他にも、首の横・手首は血管が皮膚に近いので、冷たいタオルを当てると、効率よく冷やすことができます。なお、高級ベッド・マットレスを扱うシーリー(Sealy)の英国支社、最高睡眠責任者であるニール・ロビンソンによれば、脈拍をとれる手首や首を冷やすことで、脳が錯覚を起こし、体感温度を下げることができると発表しています。

ニール・ロビンソンによると、パルスポイントと言われる脈拍をとれる箇所、具体的には手首や首などを冷やすことで脳が錯覚を起こし、体感温度を下げることができるそうだ。

引用:プロが教える、寝苦しい夏の夜の快眠対策5

末端部分・首の横や手首の冷やし方は、保冷剤をくるんだタオルを巻く、または冷却シートを鎖骨のあたりに貼る方法もおすすめです。

暑さで寝苦しさを感じた時の対策(業者に依頼してできるもの)

夏の寝苦しさは、建物全体の対策を行うことで、より効果を高めることができます。

  • 建物内に断熱材を施工する
  • 建物内に遮熱シートを施工する

建物内に断熱材を施工する

1階が寝室の場合、床下から伝わる熱の影響で、寝苦しさを感じることもあるでしょう。そのような場合は、床下に断熱材を施工する方法がおすすめです。断熱材とは、熱の伝わりを遅らせる素材のこと。

床下に断熱材を施工することで、床から伝わる熱を防ぎ、暑さを感じにくくなります。床下の断熱工法は、以下の2種類です。

  • 床断熱工法
  • 基礎断熱工法

床断熱工法は、床材の下に断熱材を施工する工事のこと。床の下部に直接断熱材を施工することで、床下からの熱が侵入するのを抑え、室温の上昇を防ぎます。基礎断熱工法とは、コンクリート基礎を断熱材で覆う施工工法です。基礎断熱工法では、基礎パッキンに外気の侵入を防ぐ「断熱気密パッキン」を使用するため、床下から伝わる外気を完全にシャットアウトします。

関連記事:【床下からくる寒さにお困りのあなたに】おすすめの床下の断熱方法とは?寒さの理由やおすすめの断熱材をご紹介

建物内に遮熱シートを施工する

床下サーモバリア床下から伝わる熱を防ぐ方法には、断熱材の他にも遮熱シートを施工する方法があります。遮熱シートとは、輻射熱を反射するアルミシートのこと。輻射熱とは、遠赤外線によって伝わる熱であり、人体の体感温度を上げる作用があります。睡眠時の暑苦しさを解消するには、輻射熱対策が欠かせないと言えるでしょう。

遮熱シートを床下へ施工することで、床下から伝わる熱の侵入を防ぎます。床下への遮熱シートを施工する方法は、以下の2種類です。

  • ネタ工法
  • ネタレス工法

ネタ工法は、遮熱シートの上にネタ垂木を取り付ける工法のこと。ネタ工法の施工手順は、まずは大引きの間に断熱材を取り付け、遮熱シートを貼り付けます。

ネタ工法の遮熱シート取り付け方次に遮熱シートの上にネタ垂木を施工すれば完成です。ネタ垂木には、断熱性能が高い「反射空気層」の働きによって、熱の侵入を抑える効果も見込めます。

ネタレス工法は、遮熱シートの放射性能を利用した工法です。ネタレス工法の施工手順は、大引きの間に断熱材を設置したのち、遮熱シートを大引きの上に取り付けます。

ネタレス工法

最後に、ネタレスの合板を設置すれば完成です。床へ遮熱シートを施工することで、床下からの湿気を防ぐ効果も期待できるので、梅雨の時期も快適に過ごせることでしょう。

関連記事:遮熱シートを床に施工するには?効果や施工方法をご紹介

まとめ

暑さによる寝苦しさを和らげる対策は、主に以下のとおりです。

(個人)

  • 接触冷感機能のある寝具を選ぶ
  • 室温調整を徹底する
  • 就寝1時間前に、入浴を済ませておく
  • 冷たいタオルを手首・首に当てる

(業者)

  • 建物内に断熱材を施工する
  • 建物内に遮熱シートを施工する

対策は個人でも可能ですが、「家族の寝苦しさを解消したい」と言う場合であれば、業者に家全体のリフォームを依頼する方法がおすすめです。たとえば床下断熱や、遮熱対策を行うことで、外気の影響を受けにくくなり、家族全員が快適な寝心地で眠りにつくことができます。夏の暑さで寝苦しさを感じている方は、適した対策を行い、質の良い睡眠に繋げていきましょう。

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ライフテック
編集部

自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

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