1. HOME
  2. ブログ
  3. 床暖房を後付けする場合のリフォーム方法とは?設置前に知っておきたい注意点

床暖房を後付けする場合のリフォーム方法とは?設置前に知っておきたい注意点

床暖房
床暖房を後付けする場合のリフォーム方法とは?設置前に知っておきたい注意点

床暖房は、床の張り替え、または上から床暖房シートを重ねることにより後付けが可能です。ただし、マンションの管理規約によっては後付けが難しいケースもあるので注意が必要。また、床暖房のリフォーム工法には「直張り」、「張り替え」の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットが異なるので、リフォームの際には内容をよく理解した上で適したものを選びましょう。

本記事では、床暖房を後付けする前に抑えておくべき注意点を踏まえた上で、床暖房を後付けする場合のリフォーム方法について紹介します。

床暖房を後付けする前に抑えておきたい注意点

床暖房とは、床下に熱源を配置して部屋を暖める暖房器具のことです。エアコンが温風の対流で部屋を暖めるのに対し、床暖房は伝道熱、輻射熱の相乗効果で室内全体を暖めることができるため、足先からじんわりと体全体が暖まるのを実感できるでしょう。

床暖房は後付けも可能ですが、設置面積によって施工費用が大きく変わるので注意が必要です。また、マンションの場合は管理規約により後付けできない恐れがあるので、リフォームする前には必ず確認しておきましょう。まずは、床暖房を後付けする前に抑えておきたい注意点について詳しく紹介します。

  • 設置する面積や敷設率により、施工費用が変わる
  • マンションは管理規約に確認する必要がある
  • 床暖房の設置により、固定資産税が上がる

設置する面積や敷設率により、施工費用が変わる

床床暖房は設置面積、敷設率により設置工事の費用、ランニングコストが大きく変わるるので注意が必要です。「敷設率」とは、暖房室面積に占める床暖房敷設面積の割合のことを意味します。一般的に、床暖房は設置面積、敷設率が広いほど、工事費が高くなります。

さらに電気を熱源として床をあたためる「電気式床暖房」の場合、面積が広くなるほど電気代がかかるので注意しましょう。床暖房は設置後に「光熱費が高くなった」と言った声も珍しくなく、口コミの「失敗した」という経験談を見ることも少なくありません。床暖房を設置してから後悔しないためにも、床暖房を設置する際には、家に適した広さの面積、敷設率にするのがおすすめです。

床暖房の設置面積は、一般的に部屋の約55%以上の敷設率を確保すれば問題ないとされています。ただしお住みの地域、家屋の構造、断熱性能の違いなどによって効果に誤差が出るので、家の場所や構造に合わせて床暖房の面積を確保することが望ましいです。戸建ての場合の敷設率は70%以上、マンションなど集合住宅の場合の敷設率は60%以上を目安に設置するのがおすすめです。

引用:床暖房なるほど!用語集

マンションは管理規約に確認する必要がある

マンションマンションの場合は、「管理規約」によって床暖房の後付けができない場合があるので注意しましょう。管理規約とは、管理組合運営によって共用部分の範囲、使用方法、理事会の権限や義務などを定めた規定のこと。分譲マンションのような区分所有建物では、住民の方々が快適なマンションライフを維持するために「建物の区分所有等に関する法律(以下、区分所有法)」を定めているケースが多いです。

管理規約でフローリングの張り替えなどが許されていない場合、残念ながら床暖房の後付けをすることはできません。床暖房の後付けを希望している方は、可能かどうか「管理規約」の内容を確認しておきましょう。足元の冷えに困っているものの、マンションの管理規定により床暖房が後付けできない場合は、ホットカーペットなど他の形で足元の寒さ対策を取るようにしてください。

引用:管理組合の基礎知識(管理組合のお客様)管理規約(三井不動産レジデンスサービス)

床暖房の設置により、固定資産税が上がる

床暖房を設置すると、1平米ごとに固定資産税が課税されるので注意が必要です。固定資産税とは、固定資産の所有者に課税される地方税のことです。固定資産税の評価額は、総務省告示の固定資産評価基準によって定められているので、新たに設備を導入する場合は目を通しておくと良いでしょう。床暖房の設置における固定資産税の計算方法は、具体的に以下の通りです。

設備点数 x 平米 x 設備グレード x 1.4%

床暖房は設置面積が広くなるほど固定資産税が高くなるので、家の場所、建物の構造に合わせて無駄のない設置面積にするのが望ましいと言えるでしょう。

引用:第2章 家屋(総務省)

床暖房を後付けする場合のリフォーム方法

暖かいフローリングでくつろぐ猫床暖房を後付けする場合のリフォーム方法には、以下の2種類があります。本項目では、それぞれの方法について具体的に紹介します。

  • 重ね張り(上張り)
  • 張り替え

重ね張り(上張り)

床暖房の設備を出来る限り早く行いたい場合は、重ね張り(上張り)のリフォーム方法がおすすめです。「重ね張り(上張り)」とは、既存の床上に床暖房を貼り付けて設置するリフォーム方法です。床を張り替える必要がないので、張り替えするよりも費用を抑えることが可能です。さらに直貼りの場合は施工が簡単なため、1~2日程度で施工できるケースも少なくありません。

ただし「重ね張り(上張り)」の場合は、今ある床の上に床暖房設備を設置するため、フローリングと床暖房の間に段差ができてしまうことも……。とくにご高齢の方や小さいお子さんがいる場合は、段差につまずいて転倒する可能性もあるので注意しましょう。

張り替え

「張り替え」は、既存の床を剥がして、暖房設備のある床に張り替えるリフォーム方法です。張り替え作業は作業が大掛かりになるため、重ね張り(上張り)より施工日数がかかり、費用も高くなってしまいがち。そのため、設置の際には費用対コスト、予算を考慮した上で、無理のないリフォームを行うことがおすすめです。

張り替え作業には予算、施工日数がかかるデメリットがありますが、段差のないフラットな床に仕上げることができるメリットもあります。重ね張り施工のように段差ができないので、転倒の恐れがある小さいお子さん、車椅子の方、ご高齢の方がいるご家族の方も安心です。さらに張り替えの場合は、畳を剥がしてフローリングの床暖房に変更するなどのアレンジも可能です。

床の寒さ対策には遮熱シートによるリフォームがおすすめ

床下サーモバリア床の寒さ対策には、床暖房を設置することが効果的ですが、そこで発生した熱を床下に逃さず、室内側に反射させる作用のある「遮熱シート」を設置することも忘れないでください。遮熱シートとは、輻射熱を反射するアルミシートのことです。輻射熱とは、風が吹いていても暖かさが伝わる電磁波による熱のことで、主に太陽や電気ストーブから放射される熱が「輻射熱」となります。

遮熱シートを床に施工する「遮熱リフォーム」を行うことで、室内の熱が室内側に反射するので、室内の温度が下がりにくくなります。床施工の他にも、壁、床、天井などに遮熱シートを施工する「遮熱リフォーム」を行うことで、暖房の熱が外に逃げるのを抑えるので、暖房の効きが良くなるという効果があります。

省エネ対策にサーモバリアスリム施工さらに遮熱シートと合わせて、伝導熱と対流熱を抑える「断熱材」を併用すると、より室内の熱が外に逃げないようになります。フローリングの寒さ対策については、「フローリングからの寒さ対策とは?個人でできるものからリフォームまで」の記事でも紹介させていただいております。合わせてご覧ください。

まとめ

フローリングに床暖房を設置することで、床面から温かい熱が放射され、寒い冬も暖かく過ごせます。床暖房は新築で装備されていることもありますが、後付けも可能です。ただし床暖房を後付けすると初期費用、ランニングコストがかかるため、コスト面も考慮した上で検討しましょう。床暖房を後付けする場合のリフォーム方法は、主に以下の2種類があります。

  • 重ね張り(上張り)
  • 張り替え

重ね張り(上張り)は日数、工事費用を抑えることができますが、段差ができてしまうデメリットがあります。張り替えは費用がかかる分、床を凸凹なく均一にするため、小さな子ども、車椅子の方、お年寄りのいるご家庭でも安心です。床暖房を後付けする際には予算、目的、家族構成を踏まえた上で適したリフォーム方法を選びましょう。

この記事のURLをコピーする
ライフテック
編集部

自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

当社製品のサンプル請求、記事に関するお問い合わせなどは、各フォームからお気軽にご相談くださいませ。

お問い合わせCONTACT

お問い合わせ

お気軽にご相談・
お問い合わせください。
【受付時間】9:00~17:00 【定休日】土・日・祝日

カットサンプル・カタログ請求

無料でカットサンプル、カタログをお送りさせて頂きます。24時間専用フォームにて受付を行っております。
お気軽にお申し込みください。

メールマガジンの登録はこちら

遮熱に関する様々な情報を配信します。