遮熱シートの機械への施工方法や暑さ対策への効果を紹介！施工による3つのメリットとは？

• 工場内機械からの熱で作業に支障が出る
• 工場内の従業員の作業環境を改善したい

など工場の機械からの熱で悩まされていませんか？工場内の機械は、時には表面温度が数百度になることもあり、作業している方は常に汗だく、、、ということも珍しくありません。

この記事では、工場内機械からの熱を対策するために遮熱シートを活用した方法をご紹介していきます。遮熱シートが有効な理由、施工のメリットなどを網羅的に解説していきますのでぜひ最後までお付き合いください。

※この記事では、当社製品の遮熱シート「サーモバリア」を例に解説していきます。

機械からの熱対策に遮熱シートが有効な理由とは？

工場の機械から発せられる熱の正体は輻射熱です。工場では機械が稼働することにより、機械本体から大量の輻射熱が放射されます。

この熱が機械付近はもちろん工場全体に伝わることで暑さを感じます。とくに輻射熱は、空気の温度ではなく「人体の温度」を上昇させるため、暑さを感じやすいのです。

遮熱シートとは、アルミ純度99%以上のアルミ箔を使用したシートになります。高純度なアルミ箔は輻射熱に対して優れた反射性能を持っているため、機械に施工をすることで暑さの原因である輻射熱をカットできます。

また、遮熱シートは不燃材料であるため、建築基準法上の制限がある建物の内部などにも安心して施工することが可能です。

さらに機械から発せられる高温の熱は他の機械の劣化を早める原因にもなるため、遮熱シートを施工することで機械の劣化を遅らせることもできるようになります。工場の暑さ対策については「工場の暑さ対策と省エネにオススメの方法」の記事で解説をしています。

機械に遮熱シートを施工するメリット

機械に遮熱シートを施工することで、以下のメリットを受けることができます。遮熱シートを機械に施工するメリットについて、具体的にそれぞれ紹介していきます。

• 暑さ対策
• 熱中症対策
• 光熱費の削減

暑さ対策

機器から発せられる輻射熱は、人体の温度を上げる効果があり特に暑さを感じやすい傾向にあります。逆に空気の温度を上げる効果はないため、クーラーや冷風機といった冷房機器の対策だけでは、なかなか涼しく感じられません。

これらの背景から、工場内での暑さ対策には、そもそもの暑さの原因である輻射熱の対策を行う必要があります。そこで、遮熱シートを機械に施工することで輻射熱を抑え、暑さ対策に活かすことができます。

熱中症対策

毎年工場内では、室内にも関わらず輻射熱などの影響により熱中症になる方が非常に多いです。熱中症は、場合によっては死まで発展する恐れがあるため、従業員の命を守るためにも、屋内の温度を適温に保つことは重要です。

また、暑さ対策は労働環境の改善や工場内での熱中症の防止にもなるため従業員や作業者のために遮熱シートを導入する企業様も近年増えてきています。

光熱費などの削減

遮熱シートは、前述の通り機械から発せられる熱を遮断する効果が期待できます。機械からの熱を遮断することで、室内の温度上昇や温度変化を抑えられ、エアコンなどの空調効率が向上します。その結果、光熱費の削減などが見込めます。

近年ではISO準拠や自社内の節電を目的としている会社様も増えてきているため、暑さ対策に合わせて省エネを実現したいと考えている企業様にもオススメです。

弊社代理店では、乾燥炉などの機械へ施工する前に、以下の2つの項目をシュミレーションすることが可能です。また、電気代だけではなくCO2の削減量についてもご説明いたします。

• 乾燥炉から放出される熱を抑えることによる乾燥炉自体の電気代削減額
• エアコンの負荷軽減による電気代削減額

導入前に具体的な削減費用が知りたい！という方は、お近くの代理店までお申し付けください。省エネシュミレーション依頼書をもとにすぐに削減額をお伝えさせていただきます。

具体的な電気代削減の方法は「工場の電気代を削減するには？」の記事

遮熱シートが有効な工場機械と具体的な暑さ対策とは？

遮熱シートは前述の通り機械から発生する輻射熱を防ぐことができるとお伝えしました。具体的には、高温の熱を発する溶鉱炉（キューポラ）などへの施工が有効です。

キューポラは鉄を溶かす溶鉱炉で、溶けだす鉄の温度は1700℃～1900℃になります。作業者はキューポラの真横に立ち溶け出す鉄を見守るため作業環境は非常に暑いです。そのため、溶鉱炉（キューポラ）に対して遮熱シートを施工し溶鉱炉の熱が工場内に放射されないように対策を行います。

具体的には、溶鉱炉をすっぽりと覆うように縫製加工ができるサーモバリアフィットを活用したフィット工法の施工がオススメ。遮熱シートを吊るす金具を取り付けるだけなので非常に簡単に施工が可能です。

サーモバリアフィットは熱に非常に強く、どんな大きさの機械でもすっぽり包みこむことができることです。これにより形状が多少複雑な機械でも問題なく熱対策が可能です。

他には、以下のような熱を発する機械に対しても遮熱シートを施工することで効果を実感できます。

• 乾燥炉
• 焼成炉

工場機械への遮熱シートの施工事例

機械へ遮熱シートを施工すると、どのような効果が見込めるのでしょうか？機械への遮熱シート施工について、過去の事例を元に3つご紹介します。

• 従業員の作業する環境で印刷した施品が流れてくる箇所の暑さ対策をご依頼いただいた某金属印刷工場様
• 機械乾燥炉へ導入いただいた㈱三協製作所様
• カーテン状の遮熱シートで焼成炉からの熱対策を実現した陶磁器製造業様

従業員の暑さ対策のために機械からの熱対策をご依頼いただいた某金属印刷工場様

印刷した施品が流れてくる箇所がむき出しになっていたという某金属印刷工場様。むき出しの箇所の遮熱対策としてに、「サーモバリアフィット工法」を導入いただきました。具体的には、サーモバリアフィットをテント状に縫製し、機械を囲むことで熱対策を行い効果を実感いただけているとのことでした。

このように工場内でも特に熱を発する部分に対し施工を行うことで、作業者の方の暑さ対策が可能になり工場内環境の改善に効果を発揮します。

詳しくは以下のインタビューページで紹介しておりますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。

機械乾燥炉へ導入いただいた㈱三協製作所様

㈱三協製作所様は、夏の暑さ対策として機械乾燥炉へ「サーモバリアフィット工法」の導入を行わせて頂きました。放出される熱を反射する働きにより、乾燥炉からの排出熱、熱損失を軽減し、暑さ対策ひいては生産性向上&省エネを実現します。

詳細については以下のお客様インタビューからご確認くださいませ。

カーテン状の遮熱シートで焼成炉からの熱対策を実現した陶磁器製造業様

長さ50mの陶磁器の焼成炉から放出される熱の対策として、カーテン状に加工したフィット工法を導入いただいた陶磁器製造業様。カーテン状にフィット工法を施工することで、夏は閉じ冬は解放することが可能になり、快適な工場環境を実現できたとのことでした。

サーモバリアフィットは、縫製加工やハトメ加工が可能なため以下のような開閉式カーテンとしても利用可能です。

• アコーディオン式カーテン
• 間仕切りカーテン

常に熱を遮断したいわけではないけれど、、、、という方にはカーテン状にしたフィット工法がおすすめです。

まとめ：機械からの熱対策にはフィット工法がおすすめ

ここまで、機械からの熱を対策するために遮熱シートを施工する方法やメリットについてご紹介してきました。

遮熱シートを機械に取り付けることで、人体の体感温度を上げる輻射熱を反射し、工場内の暑さ対策や熱中症対策に活かすことができます。さらには、機械からの熱を遮断することで工場内の電気代の削減や機械の劣化を抑えることが可能です。

具体的には、サーモバリアフィット工法により、以下の2つの対策で熱の対策が可能です。

1. 熱源となっている機械を覆い熱を外に逃さないようにする方法
2. カーテン状の遮熱シートで機械からの熱を遮断する方法

こんな機械からの熱の対策はどうしたらいいの？などのご相談も承っていますのでお気軽に以下からお問い合わせください。

お急ぎの方はお電話でのお問い合わせももちろん可能です。なんでもお気軽に熱対策や暑さ対策に関してご相談くださいませ。